初めてFXのチャートを開いたとき、画面の上に並ぶ。
「1分足」「5分足」「1時間足」「日足」という文字列を見て、駅の時刻表か?と思った。
しかし、それは同じ相場を別の時間のレンズで見るための切り替えボタンだった。
時間足は、ローソク足1本に含まれる時間の長さを示す。
この時間足を切り替えることで、相場はまるで別物のように見える。
1分足では値動きが嵐のように激しく、4時間足ではゆるやかな波に見え、日足ではそれがまるで静かに吐いたひと息のように映る
これが初心者が方向感をつかめない理由の一つだ。
もしあなたが40代で、仕事や家庭で時間が限られているなら、時間足の選び方は戦場の選び方に等しい。
短期戦で勝負するのか、長期戦でじっくり狙うかは、この時間足選びで決まる。
この記事では、時間足の意味と特徴、そして40代初心者に合った時間足の選び方を、実戦的な視点で解説します。
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時間足とは?
時間足とは、ローソク足1本がどれくらいの時間を語っているのかを示す単位のこと。
1分足なら「たった1分の出来事」
1時間足なら「その1時間の攻防」
日足なら「丸一日の戦いの記録」を語る。
下記の画像は同じ瞬間を1時間足と1分足で比べたチャート。



1時間足では急落に見えるが
1分足では徐々に下がっているのが分かる
例えるなら、映画の再生スピードみたいなもの。
1分足は超スロー再生で、登場人物のまばたきまで見える。
でもあまりに細かすぎて、物語の全体像がつかみにくい。
一方で1時間足はダイジェスト版。
ストーリーの流れは一目でわかるけど、登場人物がなぜ笑ったのかまでは見えない。
同じ場面でも、時間足を変えるだけで全く別の顔を見せるのが相場の面白さです。
つまり、時間足は「どの距離から相場を覗くか」を決める倍率レンズ。


近くで見れば細かいクセが、遠くで見れば全体の流れがわかる。
あなたがどんな戦い方をしたいかによって、このレンズの倍率を変える必要がある。
相場を虫眼鏡で見るか、遠くから地図を見るかの違いのようなもの。
短期足は細部まで見えるがノイズも多く、長期足は大きな流れをつかみやすい反面、小さな変化は見えにくくなる。
どの時間足を使うかは、トレードスタイルや生活リズムに合わせて選ぶ。
主な時間足の特徴
時間足 | 特徴 | トレードスタイル |
---|---|---|
1分足 | 超短期の値動きが細かく見える | スキャルピング |
5〜15分足 | 小さな波と方向感がわかる | 短期デイトレ |
1時間足 | ノイズが少なく安定感あり | デイトレ・スイング |
4時間足 | 中期のトレンドが見やすい | スイング |
日足 | 大きな流れをつかめる | 長期投資・トレンド把握 |


他にも、30分足・2時間足・8時間・週足・年足など多様な時間足もある。
人によっては



1分足が得意!
相場と殴り合うのが生きがい!!



ワイは4時間足が勝率高いんやで〜
1週間に1〜2回の取引で十分



私は1時間足!
1日に1〜3回取引
時間足が変わるとチャートの“顔”も変わる。
同じ相場でも…
- 1分足ではジェットコースターのように激しい
- 1時間足では、ゆったりとした波に見える
これが、初心者が「どっちに動いてるかわからない!」と混乱する原因。
時間足選びは“戦場選び”と同じ


FXの時間足を選ぶというのは、ただの表示切り替えじゃない。
それは、自分がどんな戦い方をするかを決める、戦場選びそのもの。
1分足の世界は、まさに近接格闘戦。(短期足)


秒単位で陽線と陰線が交差し、反射神経と判断力がものを言う。
一瞬のためらいが、勝敗を分ける過酷な舞台。
経験の浅い戦士(初心者)が突っ込むには、あまりにも過酷です。
1時間足や4時間足は中距離の射撃(中期足)


最前線のように張りつく必要もない。
かといって、遠くから見ているだけでもない。
敵の動きがリアルに見えつつ、全体の流れも読み取れる、バランスの取れた位置取り。
チャートを開けば、細かい値動きのうねりも感じ取れるし、トレンドの大まかな輪郭も見えてくる。
特に、仕事や家庭に時間を取られる40代のトレーダーにとっては、日中は仕事、帰宅後にチャート確認、エントリーは夜。
そんな生活リズムにもピタリとハマる。
日足は、遠くから戦場を眺める上官の目線(長期足)


小さな戦闘は見えないけれど、大きな流れと地形(トレンドと相場環境)は手に取るように見える。
目先のノイズに惑わされることはないが、忍耐力と戦略性が求められる。
トレンドの始まりと終わり、その兆しを静かに、冷静に見極めることができる。
そして、暇である・・・
時間足を選ぶポイントは、「どの時間足が正解か」ではなく、
あなたの生活・性格・判断スピードに合った“戦場”を選ぶこと。
- FXに没頭したい夜型人間 → 15分足〜5分足でバチバチ短期戦
- 毎日少しだけ時間が取れる→ 1時間足で狙いを定め、通知で反応
- 忙しくてチャートを見れない → 日足で戦況をチェックし、のんびり仕掛ける
戦い方は人それぞれ。
でも間違った戦場を選んだら、勝てる勝負も勝てなくなる。
それが、FXにおける時間足選びの怖さであり、面白さです。
40代初心者へのおすすめ中長期足


私がFXを始めたのは、40代になってから。
仕事も家庭も忙しく、「四六時中チャートに張りつく」なんて、とても無理。
だからこそ、私は1時間足や4時間足をメイン時間足に選び、日足で大きな流れを先に確認する。
というスタイルにたどり着きました。
なぜ1分足や5分足ではなく、中長期足なのか?
短い時間足(1分足や5分足)はノイズが多すぎる。
ローソク足1本の意味が軽く、ヒゲも多いため、「上か?下か?」の判断がブレやすい。
特に、仕事の合間にチャートをチラ見して焦ってエントリーしてしまうと、後から見て



「なんであの位置で入ったんだ?」
と自分でツッコミを入れたくなるようなトレードが増える。
忙しい40代に最適なのは「中〜長期の流れを見るトレード」
中〜長期の時間足、つまり1時間足・4時間足・日足は、値動きの中にしっかりとした“意味”や“流れ”が込められているのが特徴。
大きな時間足で方向感をつかんでから、中くらいの時間足でエントリーのタイミングを測ることで、ダマシを避けやすく、負けにくいトレードができる。



負ける時は負けるケドね
寝ている間も、働いている間もチャートは動いている
仕事中や睡眠中にずっと相場を見ているなんて不可能。
通知で気づいたら価格が爆上げ・爆下げ…なんてこともザラ。
だからこそ、ポジションを取る時点で中長期的な視点を持つことが非常に重要。
そうすることで、「見てない間に慌てて損切り」みたいな精神的ストレスも激減します。



朝起きたら爆益!なんてことも
その逆も然り、ストップは必ず入れよう
まとめ


時間足は「どれが正しい」ではなく「どれがあなたに合うか」です。
それは、同じ相場をどんな距離感で見るか、そしてどの時間足で戦うかを決める重要な“戦場の選択です。
1分足では見えなかった“本当の流れ”が、4時間足ではハッキリ見えることもある。
逆に、日足で見えなかった“エントリーチャンス”が、1時間足では明確になることもある。
- 無駄なエントリーが減る
- トレンドの流れに乗りやすくなる
- 「なんとなくトレード」から卒業できる
という確実なステップアップにつながります。
時間足を制する者は、相場を制す。
さあ、自分の戦場を決めて、相場の顔を見極め自分だけの“戦場”を見つけましょう!!




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