FXの水平線(サポート/レジスタンス)は、線ではなく“ゾーン”で捉えると精度が上がる。
まず日足→4時間足で反応の多い価格帯を抽出して帯でマーキング。
次に1時間足/15分足で終値がゾーン外に確定してから、ブレイク/リテストをトリガーにエントリー。
これだけでダマシに巻き込まれにくくなり、再現性が高まる。
本記事では、
- 水平線の引き方・使い方、ゾーン幅の目安
- 壊され方(一撃/じわ/フェイク)の見極め
- 水平線+移動平均線の戦い方
を初心者向けに分かりやすく解説します。

水平線とは?(サポート/レジスタンスの基本)

水平線とは

空と海の境にみえる線です。



それじゃねぇ!!
こっちでした・・・


FXにおける「水平線」とは、
チャート上で価格が何度も反発・反転している“一定の価格帯”に引く横のラインのこと。
FX・株式問わずテクニカル分析の基本中の基本。
もっとわかりやすく言うと
- 価格が何度も上がれずに止まる天井→ レジスタンスライン
- 価格が何度も下がれずに踏みとどまる床 → サポートライン
水平線は点ではなく帯(ゾーン)で捉える。
実体とヒゲの“重なりが厚い部分”を優先し、数pipsの幅を許容する。


このゾーンに線を引くことで、「おそらくこう動くだろうな?」が視覚的に見えてくるのが魅力。
なぜ水平線を引くのか?その意味と活用法
見やすい:上位足の節目を帯で可視化→環境認識の質が上がる。
再現性:毎回同じ判断ができる。
相性が良い:移動平均線(EMA/SMA)やローソク足パターンと組み合わせやすい。
買い・売りの目安になる


- レジスタンスライン
「ここで止まって、上がれなかったら、そろそろ売りどきかも?」 - サポートライン
「ここまで下がれば、また反発するかも?」という買いポイント
目印になる線があるとトレードがシンプルに、判断もブレない。
“記憶された価格帯”を利用できる


水平線は過去の値動きの結果。
多くのトレーダーが意識している価格帯
だからある価格帯で「何度も跳ね返された形跡」があれば、多くの人が「ここは買いたい/売りたい」と思っていた証拠になる。
つまり、「個人的な感覚ではなく、マーケットの集合心理が反映された記憶」
トレンド転換・継続のポイントになる


水平線は買い側と売り側が戦っている最前線。
水平線をブレイクするというのは、まさに国境を突破された瞬間、流れが大きく変わることがある。
- 売り側が押し負けると、
「もう守れない!」と損切りで退却(=買いが加速) - 買い側が崩されると、
「撤退だ!」とストップ連打(=売りが加速)
負けた側のポジションが雪崩のように巻き込まれて、価格は一気に大きく動く。
上の画像の場合
2通りのシナリオが立てられる。
- 反発狙いで売るのか?
- ブレイク狙いで買うのか?
答えは、どちらにも動く可能性がある!
今回はブレイクしたが、反発の選択肢も大いに有り得る
シナリオを立てるとエントリーと同時に撤退ラインも決められる!!!
水平線手前で取引→水平線をブレイクしたらストップ
そうすれば、最小限のリスクで大きい利益を狙える!



必ずストップオーダー(撤退ライン)を設定し被害を最小限に!
水平線の引き方
- 時間足は 日足・8時間足・4時間足(長期足)が特におすすめ。
- 長期足ほど“効きやすい”ラインの信頼度が上がる。


- ヒゲ先で確認する。
- 2回以上“止まって”反発している価格帯が目安。


- 必ず「横一直線」に自分を信じて引く
- 複数のヒゲを通るように引くと信頼性がUP!


- キレイな線ではなく「価格帯(ゾーン)」として考えると実践的
- 例:150.20〜150.30円あたりでよく反発している → このゾーンを意識
- ゾーンがないとちょっとしたヒゲで損したり、買いどころを逃す。


水平線の壊され方(ブレイク)3選
① 一撃粉砕型(勢いでぶち破る)


- 強い経済指標(世界の経済発表)で一気に価格が動く
- ローソク足が「長大陽線(または陰線)」でズドンと突破
- いわば「ドアを蹴破る」ようなブレイク
- 出来高が急増(勝てば天国、負ければ地獄)
- 押し戻しも少なく、一気に次のラインへ
- フェイク(だまし)になりにくい



もう、戻ってこない・・・
② ジワ壊れ型(じわじわ抜く)


- 徐々にラインに張り付いて、反発が弱くなっていく
- 「何度も反発していたのに、今回は反応が鈍い…」という状態
- 何度もタッチしながら、実体がライン付近に密着
- ついに勢いを失った側が崩壊
- ブレイク後に戻り(リテスト)をつけてから走る



ブレイク確認後、リテストでサポートを割らなければ買い
初動が遅れるが手堅く初心者にも狙いやすい
③ フェイク破り型(ダマシ)


- 一度ブレイクしたように見せかけて、すぐに元のレンジに戻る。
- いわゆる「ダマシブレイク(Fake Break)」と呼ばれる罠。
- 瞬間的なヒゲだけで戻る
- 上位足で見ると明確な抜けではない
- 焦って入ったトレーダーが焼かれる(=狩られる)パターン
「ヒゲで抜けたけど、すぐ戻った…」は初心者が引っかかりやすい。



よっしゃ!ブレイク確認!
【反発】
なんでやねん!コンボ
水平線の「引きすぎて線だらけ」現象


(SNSでよく見かけるチャート)
チャートに水平線を引きまくった結果。
気づいたらチャートが五線譜みたいになってる…そんなこと、ありませんか?
線は目印ですが、地図にピンを打ちすぎると、目的地がどこかわからなくなるのと同じ。
初心者のうちは、「本当に何度も反応してる価格帯」に絞って2〜3本でOK。
水平線×他のテクニカル=最強説
実は水平線って、単体でも使えるけど“掛け算”がバリ強い。
たとえば…
- 移動平均線+水平線 → ブレイクや反発の精度アップ
- RSIやMACD+水平線 → ダマシ除け&タイミング強化
- ローソク足の形(ピンバー・包み足)+水平線 → エントリーポイント発見に◎
RSIやMACDはオシレーター系のテクニカルインジケーター
この辺は中級者用なので別記事にて解説します。



あんまりインジケーターを表示しすぎても初心者は混乱するだけ
組み合わせ方は無限にあるが、初心者は移動平均線+水平線がおすすめ!


つまり、「水平線+移動平均線」で相場の解像度が一気に上がる!


まとめ:水平線は、相場の“記憶”と“信頼”が詰まったガイド役
水平線は過去の記憶が価格に刻まれたライン
過去に何度も止まった価格帯を探し、レジスタンスライン、サポートラインを決める。
ブレイクされれば、新たなトレンドの兆し
飛び乗りたい気持ちは分かるが、焦らずリテイク後でも十分勝てる。
移動平均線で信頼度アップ。
フェイク(ダマシ)には要注意!
水平線+移動平均線
この組み合わせが初心者には最強!
難しい相場は手を出さず、チャートを追うだけでも勉強になる。


水平線って、
ぶっちゃけ最初は「引き方わからん」「何を基準に引いてるの?」状態。
でも、意識して続けていると突然気づく、
「あれ?この線、また反発してる…」
「おや…?この辺り、何度も意識されてるぞ…」
水平線+移動平均線
少し窮屈なトレードになると思うが、これだけで
- 明確な意図を持った取引
- 撤退ラインの設定によるリスクヘッジ
- 不利な取引の回避
無理な取引はせず、待つことも大事。
もう、あなたにもみえるはず。
黄金の水平線が。






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