伊藤ストキャスティクスってなんやねん
どうやって使えばいいの?
そんな疑問を持つ初心者の方、多いですよね。
ストキャスティクスとは、相場の“勢い”と“行きすぎ”を見極めるテクニカル指標です。
特に、80%と20%の閾値(いきち)を基準にすることで、「買われすぎ」「売られすぎ」を明確に判断できます。
この記事では、ストキャスティクスの基本構造から、実際のトレードでの使い方、そして“買われすぎでも上がる理由”まで、わかりやすく解説します。
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- 相場の勢いと行きすぎを数値化できる
- 閾値(いきち)は「80%・20%」で過熱度を判断
- %Kと%Dのクロスが転換のサイン
- トレンド方向と組み合わせると精度アップ
「相場が行きすぎていないか」を数値で判断できる指標
ストキャスティクス(Stochastics)は、
「一定期間の値動きの中で現在の価格がどの位置にあるか」を示す指標です。
数値は0〜100の範囲で動き、
- 80%以上:買われすぎ(上昇が行きすぎ)
- 20%以下:売られすぎ(下落が行きすぎ)
と判断します。
多くのトレーダーは、80%を“買われすぎ”・20%を“売られすぎ”の目安として使います。
%Kラインと%Dラインの意味





専門用語を一つずつ覚えなくていいんやで。
まずは「何を示しているか」に注目するんやで。
2本の線の交差が“勢いの変化”を示す
ストキャスティクスは2本の線で構成されています。
| ライン | 内容 | 役割 |
|---|---|---|
| %Kライン | 現在の勢い (短期的な動き) | 反応が速い短期線 |
| %Dライン | %Kの平均 (滑らかな動き) | トレンドの基調を示す線 |
この2本の交差こそが、相場の勢いが“切り替わる瞬間”を示します。
- %Kが%Dを下から上に抜ける → 買いサイン
(ゴールデン・クロス) - %Kが%Dを上から下に抜ける → 売りサイン
(デッド・クロス)
ただし、これは“サインの一つ”であって、絶対的な売買ポイントではありません。
トレンドの方向と組み合わせて判断することが大切です。
80%・20%閾値(いきち)を基準にした判断法


相場の“熱”を読み取る
ストキャスティクスが80%や20%のゾーンに入ることで、相場の温度感を測ることができます。
| 数値 | 状態 | 判断の目安 |
|---|---|---|
| 80%以上 | 買われすぎゾーン | 上昇が過熱している |
| 20%以下 | 売られすぎゾーン | 下落が行きすぎている |
ただし、「ゾーンに入った=すぐ反転」ではありません。
強いトレンドでは、ストキャスティクスが張り付いたまま推移することもあります。
【注意】
「ゾーンに入ったからすぐ逆張り」という発想はダマし(サインと逆行)となるので要注意。
なぜ「買われすぎ」でも上がり続けるのか


80%は「強さの証」であり、反転のサインではない。
ストキャスティクスが80%を超えると、多くの初心者は「買われすぎだから下がる」と考えがちです。
しかし実際の相場では、そのまま上昇が続くケースも多くあります。
その背景に居るのは、高くても買わざるを得ないトレーダーの存在。
価格が上がると新規の買いが入り、同時に売りポジションを持っている人は含み損を抱えます。
さらに価格が上昇すると、売り手は損失を止めるために買い戻し(損切り)を行います。
この買い戻しも“買い注文”として市場に加わるため、上昇に上昇を呼ぶ構図が生まれます。
- 新規の買いで価格が上がる
- 売りポジションが苦しくなり始める
- 売り方は高値で買い戻しが発生する(損切り)
- その買い戻しがさらに価格を押し上げる
結果として、ストキャスティクスは80%を超えたまま張り付き、過熱ではなく、強い上昇トレンドの継続サインになるのです。
最終的に、売り方の買い戻しが一巡したとき、ストキャスティクスが80%ゾーンを離脱し、ようやく勢いが落ち着きます。
それが“相場の息切れ”であり、反転の兆しです。
移動平均線との組み合わせ例
トレンド方向+ストキャスで精度アップ
ストキャスティクスは単体でも有効ですが、
移動平均線(EMA・SMA)と組み合わせることで精度が大幅に上がります。
💡 実践例(8時間足)


- 21EMAが上向き(上昇トレンド)
- ストキャスティクスが20%以下から上抜け
→ 押し目買いのチャンス


逆に
- 21EMAが下向き(下降トレンド)
- ストキャスティクスが80%以上から下抜け
→ 戻り売りのチャンス
ポイントは、トレンド方向に沿ったサインだけを採用しましょう。
それだけで、ダマしに遭う確率がぐっと減ります。
設定値の目安(初心者向け)


📏 標準設定「14, 3, 3」で十分使える
多くのチャートツールでは、以下の設定が基本です。
| 項目 | 数値 | 内容 |
|---|---|---|
| 期間 | 14 | 直近14本のローソク足を参照 |
| %Kスムージング | 3 | %Kを滑らかにする |
| %D | 3 | %Kの平均を取る |
設定はそのままでOK。
まとめ


ストキャスティクスは“勢いの温度計”
- 相場の勢いと行きすぎを数値化できる
- 閾値(いきち)は「80%・20%」で過熱度を判断
- %Kと%Dのクロスが転換のサイン
- トレンド方向と組み合わせると精度アップ
ストキャスティクスは、感覚だけのトレードを減らし、冷静で再現性のある判断を助けてくれるツールです。
習得すれば、「なんとなく」ではなく“根拠を持ってトレードできる自分”に近づけます。
ただし、数字だけに頼らず、トレンド方向+ストキャスティクス(クロスサイン)という構図を必ず意識しましょう。
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